Production Notes(制作秘話)

1. ささらソングの『成り立ち』とは…(by sasara♂)


ひとくちに音楽といってもいろいろある。

sasaraが作ったものは一応音楽の範疇に入るのだろうが、いわゆるプロフェッショナルではないし、音楽の専門家からすれば、音楽として認めなられないところも多々あるに違いない。

Sasara♂個人としては、感情や感覚を言葉で伝えることに不自由な部分があるため、メロディとして表現するのが最も手っ取り早い。とは言え発露させる場もないまま社会生活を送っていたが、そこにSasara♀の歌詞が誕生し、ギターを持つと、考えるまでもなくメロディが口をついた。

しかも、Sasara♂が本質的に足りないと思っていた声をSasara♀が持っていたこともあり、出来上がった曲を二人で歌ってみたところ、理想型に近い形で表現できることに気づいた。

これまでsasaraで作ってきた曲たちは、皆同様に歌詞が生まれるとほぼ同時にメロディの大半が出来上がっている。この点に関して苦労をしたということはまるでない。

より正確に言えば、これらの曲たちは未来(あるいはもうひとつの世界)にすでに存在していたものを思い起こしているだけなのかもしれない。

そういう意味では、自分たちが作っているというより、皆の中に在るものを思い出してもらう触媒の役割として、sasaraが存在しているのではないかとも思う。

ただし、これらの曲を再現するにあたって、現在の音楽の範疇で考えれば、どうしても技術が必要となる。この点に関しては、とても歯がゆい部分がある。演奏しているうちに、音というより、音、音、音、音爆笑、音大爆笑の様相を呈してくることもしばしばだ。

録音に際しては、当初はシーケンサー等の利用も考え、多重録音で演奏の稚拙さをカバーしようとしてみたこともあるが、やはり生でのライブ録りが最も伝えたいことが伝わると気づき、できるだけシーケンサーやシンセサイザーを使用しない方法をとった。

また、一度はプロの方にアレンジをお願いして録音を試してもみたが、sasaraの音楽とは別物になってしまい、結局断念せざるを得なかった。

つまるところ、sasaraソングはサーヌヨムウス[注1]によって成り立っているのであって、そのためにはやはり、「生でライブ」は必須の条件だという結論に達するのであった。


注1:いずれあきらかになります。

1. ささらソングの成り立ち

2. Music was one thing...

3.きのう行ったところ(その1)

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